JFL昇格を目指して闘っている福井ユナイテッドですが、JFLへ昇格するためには、まず全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(通称:地域CL)の出場権を獲得し、その地域CLで結果を残さないといけません。今回は、地域CLに出るための条件についてまとめたいと思います。
地域CLに出場する条件
地域CLは全国から12チームが出場可能です。大会の方式については後日改めて記事にしたいと思います。地域CLに出場できるチームは、次のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 各地域の最上位リーグ(北海道、東北1部、関東1部、北信越1部、東海1部、関西1部、中国、四国、九州の9地域)で優勝したチーム(9チーム)
- 各地域の最上位リーグに所属し、全国社会人サッカー選手権大会(通称:全社)でベスト4以上の上位3チームで、JFL参入を希望しているチーム(最大3チーム)
- (2までの条件で12チームに満たない場合)
Jリーグ百年構想クラブかつ地域最上位リーグ2位の要件を満たすチーム(但し、複数存在する場合は百年構想クラブ承認の早い順で決定) - (3までの条件で12チームに満たない場合)
各地域の輪番制により地域リーグ2位のチーム
今年の福井ユナイテッドに置き換えると
まず、2については一昨日の北信越代表決定戦で敗れて全社への出場自体が不可能となったため、ありえません。ちなみに、全社は32チームによるトーナメント方式で最大5日間連続で試合をするという過酷な大会です。全社による地域CL出場権獲得は非常に狭き門といえます。
また、3についても福井ユナイテッドは百年構想クラブではないので、これもありえません。
百年構想クラブとは、将来Jリーグへの入会を目指すJFL以下のカテゴリに所属するサッカークラブに対して、公益社団法人日本プロサッカーリーグが認定する制度のことです。この制度により認定されることで、クラブが行政からの支援を受けやすくなったりJFLからJ3へ昇格する際に必要なJ3ライセンスの取得における要件であったことから、JFLやJFL昇格を目指すクラブが取得する例がいくつか見られました。しかし、年会費(120万円)がかかる事に加えて2022年12月の制度改定により百年構想クラブがJ3ライセンスの要件から外れたため、百年構想クラブになるメリットは薄らいできているといえます。福井ユナイテッドの服部社長も以前は百年構想クラブの申請を目指す旨の話をされたこともありましたが、その少し後に制度改定があったことから現在は無理に申請を目指していない可能性があります。
4については輪番制とありますが、地域CLにおける輪番制は、関東→関西→九州→東海→北海道→中国→北信越→東北→四国の順になっており、2022年度は東北→四国→関東の順でした。とすると、今年の地域CLの輪番が北信越に回ってくるとは考えにくいため、福井ユナイテッドが4により地域CL出場を果たすことはほぼないといってよいでしょう。
よって、今シーズン福井ユナイテッドが地域CLに出るためにはやはり1の北信越リーグ優勝しかありません。北信越1部リーグは今度の日曜日から再開します。残り7試合、福井ユナイテッドには目の前の試合をすべて勝つつもりで戦ってもらいたいものです。
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